今年は、日本中がコロナと生きた1年でした。
未知のウイルスによって、誰しもが、想像していた2020 年とは違ったのではないでしょうか。
私たちのキャンパスライフも大きく様変わりし、前期授業は全てオンラインになりました。
この間の私たちの〈VS コロナ〉を振り返ります。
オンライン授業は対面と比べてどうですか?
2019
3月 卒業式?4月 入学式
3月の卒業式は、福井市のフェニックス?プラザにて華々しく行われています。卒業生や修了生は、入学から4年の間に立派に成長したスーツや袴姿。4月の入学式は新入生が、キラキラと目を輝かせ、初々しいスーツ姿が毎年印象的です。
授業?課題
入学式直後から授業が始まります。毎日の授業?課題に追われる日々ですが、友人と過ごす時間で絆が深まるものです。
課題や演習、実験などで毎日があっという間に過ぎていきます。
サークル?部活動
新歓のあとは、大会や発表会に向かって大変な練習を頑張っています。 例年、多くの部?サークルが夏や秋の大会に出場しています。
5月 大学祭
約1年間の準備期間を経て、5月上旬、2日間にわたって行われます。
学生主体で多くの屋台や催しがあり、強く思い出に残る2日間です。
7月 試験
7月下旬から8月上旬に、前期試験が行われます。単位取得にかかわる大切な試験なため、時には友人と協力し合いながら、必死で勉強します。
8月 オープンキャンパス(OC)
8月上旬に、高校生を対象にOCが行われます。学生の実行委員を中心に、多くの時間を割いて準備します。実際に大学を体験してもらうことで、福大の魅力をたくさん伝えています。
2020
3月 卒業式
3月18日に県内1例目の感染が確認されました。例年通りの卒業式を挙行するのは難しいと判断され、規模を縮小して開催されました。
4月 入学式
4月は感染が拡大し、先が見えず、不安を抱えながら過ごす日々でした。入学式は上田学長の祝辞の配信のみとなりました。
授業?課題
4月は授業開始日が延期。4月16日に全都道府県で緊急事態宣言が発令。授業は例年より約1ヶ月遅れて5月11日からオンラインで開始されました。慣れないオンライン授業に戸惑いつつも、なんとか課題に取り組みました。
サークル?部活動
3密になるため新歓は禁止。新入部員の勧誘が思うようにできませんでした。活動も全面中止。6月からは一部活動が許されるものの屋外に制限されました。 例年行われる大会や発表会はおおむね中止。
5月 大学祭
感染拡大防止の観点から、今年は残念ながら中止となりました。
実行委員は昨年度より準備をしており、やりきれないという声も。
7月 試験
コロナの影響で試験にも変化が。試験日のみ出席してテストを受ける科目もあれば、オンライン試験やレポート課題が試験となるなど、様々な形式で実施されました。
8月 オープンキャンパス(OC)
6?7月頃には福井県では第1波が収まり、マスクをしながら、感染に気をつけて過ごす日々。しかし、県内外から人が集まるOCは、感染リスクが避けられないと判断され、オンラインのみの開催となりました。
Pick Up! OC
LOOK FUKUDAIと名付けられた福井大学オープンキャンパス2020は、いつでもどこからでも参加できるWEBオープンキャンパスの形態で開催されました。8月23日(日)には、現役福大生や教員と、オンラインで直接交流ができるオンライン交流会が開かれ、大盛況のうちに終了しました。例年のように、顔を合わせてのOCは難しい現状でしたが、少しでも福井大学の魅力が伝われば、学生広報スタッフ一同嬉しいです。
To be Continued
1年生に聞いてみた!@新様式による大学生活
教育学部 中等教育コース 1年
鈴木 佑和さん
国際地域学部 国際地域学科 1年
天谷 心さん
医学部 看護学科 1年
落井 くるみさん
工学部 建築?都市環境工学科 1年
野田 悠斗さん
Q1 オンライン授業はどうだった?
【鈴木さん】授業の要旨を1200字でまとめる課題があり大変でした。オンラインでグループワークのある授業は、リアルタイムに他の学生と交流できる貴重な場で楽しかったです。
【天谷さん】何もわからない状態でオンラインでの授業が始まりました。レポート課題もありましたが、今まで書いたことがなかったので、難しかったです。国際地域学部では、英語の授業や課題が一番大変でした。
【落井さん】授業を何回でも見られるので、自分のペースで理解していくことができます。また、通学時間を節約できていることも良い点です。
【野田さん】オンライン授業と聞いたときはがっかりしましたし、実際に授業を受けてみても物足りなさを感じました。課題は最初、一人で頑張っていましたが、途中からオンライン新歓で知り合った友達と協力してこなしました。
Q2 先輩とのつながりは?
【鈴木さん】探求ネットワークという授業の中で先輩と交流できました。先輩方が、一年生同士で会う機会も作ってくださり本当に有り難かったです。
【天谷さん】SNS上で「#春から福大」というハッシュタグを見つけ、同じ学部の先輩とつながることができました。
Q3 どうやって友達つくった?
【天谷さん】最初はTwitter上でつながりました。そこからLINEのグループができ、オンライン授業上で初めて会いました。オンラインでは、小グループに分かれてディスカッションしたので、そこでも友達ができました。
【落井さん】オンラインのグループワークや体育の対面授業で同じチームになった人と連絡をとるようになりました。オンラインでしか会ったことがない友達もいました。
【野田さん】3月に開催された説明会で、学食体験に参加しました。その時に近くの席の人に話しかけられ、偶然同じ学科だったので仲良くなりました。また、夏休みに測量Ⅰの実習授業があり、その実習ではじめて学科の友達と直接話せました。
Q4 部活は入ってる?
【鈴木さん】野球部に入りました。高校が同じ先輩に紹介してもらい、週4で活動しています。一年生は6人いて、一緒にご飯を食べに行くこともあり、楽しいです。
【野田さん】サークル「ギルド」が主催するオンライン新歓を通じて部活動探しをしました。オンライン新歓では、みんなで人狼ゲームを楽しみました。
ZOOM上で新入生との交流を楽しみました?
Q5 コロナで残念だったことは?
【天谷さん】大学生になると、私服での通学になるので、新しく服をいくつか買いました。でも、それらを着て大学へ行けないことが残念です。
Q6 コロナで良かったことは?
【落井さん】時間に余裕があるので、家事の手伝いをしたり、マスクをつくってみたりと自分磨きの時間を確保できています。
【野田さん】今、仲良くなった人たちは、もしこのコロナがなかったら出会わなかったと思います。今の生活は大変ですが、楽しくやっていけています。
2年生に聞いてみた!@コロナ禍のテスト?課題
医学部 医学科 2年
今川 智尋さん
教育学部 中等教育コース 2年
川端 奈緒さん
Q1 テストはどうだった?
【今川さん】京都府出身なので、一人暮らしをしています。部屋で一人でオンライン試験を受けるのは、慣れませんでした。対面形式の試験の方が自分の本当の理解度を知る機会になると思います。
【川端さん】数学のテストは学校で行いました。オンラインで行うテストは、タイピングのスピードも関わってくるので、パソコンがそれほど得意ではない私にとっては大変でした。
Q2 オンライン授業はどうだった?
【今川さん】何回でも見られるので、分からない箇所を試験前に見直すことができました。質問するのが苦手な私には好都合です。
【川端さん】課題が本当に多かったです。普段は友達と一緒に協力して課題を進めることが多かったので、オンライン授業での課題は大変でした。また、アウトプットが少なく、本当に学べているのか?という不安が大きかったです。
Q3 友達との連絡はとれてる?
【川端さん】LINEやInstagramで繋がっているので連絡は取っています。学生食堂でみんなでご飯を食べたり、空きコマにおしゃべりをしていた時間が恋しいなと思います。
Q5 後期は一部対面に戻るけどどう思う?
【川端さん】私は対面派なので対面に戻ったら嬉しいです。
3年生に聞いてみた!@部活?サークル
工学部 応用物理学科 3年
矢島 浩司さん
Q1 部活の現状は?
バドミントン部で部長を務めていましたが、活動を再開できないまま引退しました。正直、部活をやりたい気持ちはとても大きかったです。大会が開催されず、不満もありましたが、部活での仕事等も含めて3年間やりきった気持ちもあります。
Q2 後輩とのつながりは?
代々先輩方にご飯のお誘いを受けて、おごってもらうという伝統があるのですが、コロナ禍でなかなか後輩達を誘えず残念に思います。
Q3 引退はどうなった?
例年だと10月終わりと12月頭に秋リーグが開催されてそれをもって引退するのですが、その大会も開催されないので10月頭の役員改選で引退しました。
Q4 大会がなくなった思いは?
出場したい気持ちもありましたが、大学の方針として禁止されているのに福井大学の名前を背負って出場したり、顧問の先生に迷惑をかけたりはできないと思い、我慢するしかありませんでした。
Q5 コロナで困ったことは?
例年は10人程度の新入部員がいるのですが、今年は女子部員が少ないため、女子部員を増やす取り組みも計画していました。ところが、コロナ禍で新歓等の中国足球彩票が開催できず、新入部員の獲得に困りました。バドミントン部は新入部員を随時募集しています!
編集後記
このページは、学生が主体となって企画や取材、そして記事作りを行っています。これまではみんなで作業をしていたことが当たり前であった学生広報スタッフも、コロナの影響でオンラインでの活動を余儀なくされました。未経験の活動に戸惑いながらも、リモートでの会議や取材を用いて、試行錯誤しながら制作にあたりました。今回の号の制作にあたり、学生広報スタッフ一同、これまで集まって活動できていたことの有り難さを痛感しました。当たり前が当たり前にできなくなることはとても不自由で、難しいことです。しかし、この〈vsコロナ〉があったからこそ、これまでの当たり前の有り難さに気づくことができました。「新しい日常」が提唱される今、私たちに本当に望まれるのは、〈vsコロナ〉ではなく〈withコロナ〉で生きることなのかもしれません。
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