教師になった今も
福井大学で学び続けられるのは
人生の大きな支えに
- 福井大学?奈良女子大学?岐阜聖徳学園大学 連合教職大学院
准教授 - 血原 正純さん
- CHIHARA Masazumi
- 1990年度 教育学部 中学校課程卒業
実践型のカリキュラムを学生時代に経験してみたかった
卒業してから28年ぶりに福井大学に戻ってきました。学生ではなく、教職大学院の教員として。この間、すごく変化したなと感じるのは、教える子どもたちと直接、関わるような実践的な学びがカリキュラムに加わっていることです。今の教育現場では、多様な子どもたちへの関わりが求められており、大学時代からその手法を経験できるというのは、とても恵まれていると思います。
私の学生時代は大講義室で授業を受けるのがメインで、子どもたちの前で実際に授業をする機会は教育実習しかありませんでした。教育実習では子どもたちとのやり取りがイメージできず、計画どおりに進められなかったため、教員としてやっていけるのかと不安になったことを思い出します。今の教育学部の学生たちは、子どもたちと一緒に活動していく中で関わり方を学ぶ「探求ネットワーク」や子どもたちに寄り添う力を身につける「ライフパートナー」といった独自のカリキュラムを通じて、より実践的に学ぶことができます。
教職大学院に勤務しながら、学び直せることに感謝したい
教科の専門性を高めることも必要ですが、現場でいろんな世代の教員といかにうまくチームを組み、どんなふうに子どもたちと関わっていくのか、コミュニティの中で自分がどんな位置に立つのかということも、これらのカリキュラムを通じてぜひ、学んでほしいです。
2019年から、ここ教職大学院に実務家教員として勤めることになりました。教職大学院は、各々の実践研究を共有しながら学び合うことのできる教員の養成や育成を目指しています。現職の先生方が現場で教育の実践と改革を進めていく中で、どのような壁にぶつかり、苦戦されているのかを、私も追体験させてもらっています。どうしたら解決できるのか、どうしたら新たな方向に踏みだせるのかを一緒に考え、先生方の新たな実践を支えていこうという気持ちでいます。また、その関わりを通して、私自身が教育観、授業観、子ども観を捉え直しているように思います。
以前に、上位免許状取得のための講習を福井大学で受講した時期がありました。私自身が成長していく過程で、大学に足を運ぶ度に「支えてもらっている」と感じます。教職大学院に来て3年目ですが、再びここで学び直すことができていることに感謝しています。
- 附属学校での教育実習の様子。とても緊張しました。
- 研究室の壁塗りをお手伝い。様々な経験をしました。