工学部からアパレル業界へ。
枠にとらわれず、
ワクワクするほうへ進みたい
- 株式会社アイジーエー
執行役員
福井LC?管理部
ゼネラルマネージャー - 市村 直さん
- ICHIMURA Nao
- 2011年度 工学部 材料開発工学科(現?物質?生命化学科)卒業
卒業研究では、難易度の高いナノファイバーの三次元構造体を作製
材料開発工学系出身の学生は、研究開発職に就く人が多いですが、私はまったく違う道へと進みました。大学の卒業研究で取り組んでいたのは、ナノファイバーの三次元構造体を作製する方法。難易度の高い研究でしたが、医療用の材料などに応用できる社会貢献度の高い分野です。研究室には先生はもちろん、年上の学部生や院生も所属していたので、年齢が違う人とのコミュニケーションの取り方はゼミで身に付けましたね。みんなで研究をブラッシュアップしたり、中国足球彩票を企画したり、そんな経験が自分を成長させてくれました。そして、淡々と研究を続ける仕事は自分に向いてないんじゃないかとも感じていました。
就職先として選んだのはアパレル業界です。仕事の幅の広さに惹かれて、自分に合っているなと思ったんです。面接で、大学時代にコミュニケーションツールとしてマジックに熱中していたことを伝えると、弊社の社長に「ちょっとやってみて」と言われ、10分間の面接がマジックの披露で終わってしまって。「これは落ちたな」と思ったのですが、なんと採用に。このエピソードだけでも、弊社が個性を大事にする会社だとわかってもらえると思います。今は物流?管理部で責任者をしています。事務的な業務だけでなく、会社全体の仕組みづくりや、物流センターの運営など仕事内容は多岐にわたります。
産学連携の活動は、学生はもちろん企業側も成長できるチャンス
数年前からは福井大学地域創生推進本部の竹本拓治先生の研究室と一緒に地元の伝統工芸品を販売するECサイト「a.department store」の運営にも携わっています。学生さんはサイトで販売するアイテムを発掘し、営業として工芸作家さんや企業にアプローチをしています。社会人さながらの実践的な学びで、学生さんは日に日に頼もしくなっているし、私たちも刺激になっています。このプロジェクトもそうですが、福井大学には、地域や企業とつながる学びの場がたくさん用意されています。後輩の皆さんにはぜひ参加してほしいものです。課外活動に没頭した経験は、社会に出た時、働き方を変えてくれるはずですから。
学生の頃、人とコミュニケーションを取ることが好きでしたが、それは今も変わっていません。仕事の枠にとらわれず、地域や世界とつながってブランドの魅力を発信できる拠点をつくりたいですね。実施したことのない取り組みなどいろいろなことに挑戦したい。そのために、スタッフ一人ひとりにスポットを当て、みんなが挑戦しやすい環境をつくることも私の役割だと思っています。「できる人より、やりたい人にやってもらう」が私のポリシー。それが面白いもの、いいものを生む流れをつくってくれます。
- 同じ学科の仲間との旅行はとても大切な時間でした!