いにしえの
詠み人を思ふ

  • 医学部 医学科3年 尼崎 理々子さん

尼崎さんがかるたを始めたのは、中学生の頃。漫画『ちはやふる』を読んで百人一首の世界観に憧れ近くのかるた教室に通いました。
最初は覚えるだけで精一杯。歌の意味など理解していませんでした。しかし、鍛錬を重ねていく中で歌の意味を理解し、詠み人の思いを想像することで、それぞれの歌が頭の中で映像化でき瞬時に体が反応するようになりました。
競技かるたには審判がいません。微妙な判定は、対戦相手と相談して決めます。「勝敗を左右する場面ではずるしたくなりますが、そこは正直に申告する。そんなところが好きですね」と尼崎さんは話します。
「福井大学を選んだのは福井が『ちはやふる』の舞台だったから」とはにかんだ笑顔でこっそり教えてくれました。「大学卒業後も福井に残って、好きな競技かるたを続けたい」と目をキラキラさせていました。