1月13日、松岡キャンパスにおいて、主に医学部の学生に向け、国際的な視野を広げる機会を幅広く提供し、これからの医療従事者としてのグローバルマインドを育てることを目的に開催しました。県内医療の第一線で活躍されている医師から、現場における英語の重要性について自身のご経験を踏まえ、講演していただきました。
はじめに、福井赤十字病院 第一腎臓?泌尿器科部長 小松和人氏が「医学系学生が英語を学ぶ意義-自身の経験から悟ったこと/Why Am I Talking about English?-」と題して講演をしました。米国スタンフォード大学メディカルセンターの泌尿器科でポストドクトラル?リサーチ? フェローとして従事した経験をもとに、日本と比べ、心臓移植や前立腺がん等の症例数が米国では10倍も多いことなどを紹介されたほか、ノーベル賞の受賞者を例に挙げ、間違いを恐れずに、英語で話し続けることが重要だと力説しました。
つづいて、本学を卒業し、米国国立衛生研究所(NIH)への留学を経験した本学医学部附属病院 神経科精神科 講師 小俣直人氏が「“What is your hypothesis?” ?The first question from my boss in NIH?」と題した講演で、英語で書かれた文献を読み、海外に向けて症例を発表することは、医療従事者としての責務だと強調しました。また、留学先で博物館や美術館などの文化に触れ、見聞を広める楽しさも紹介しました。
講演終了後には、学生から「医療従事者の多くが、なぜ欧米諸国に留学をするのか」、「海外留学での臨床研究はどのように行うことができるか」など、留学に向けての具体的な質問があり、今後の課題を見つけることが出来たようです。
本学語学センターは、今後も学内外においてグローバル人材に必要な心構えや英語力の向上に繋がる機会を提供していきます。