本学大学院工学研究科及び産学官連携本部では、実践的な人材や経営人材の育成を目的として大学院工学研究科博士前期課程の学生を対象に、「創業型実践大学院工学教育」を実施しています。その教育科目の一つである「技術系のマネジメント基礎」の授業の一環として、昨年に引き続き、福井市、ジェトロ福井との協働による「アジアビジネスキャンパス」を11月11日に実施しました。アジアビジネスキャンパスでは、地域企業の方を講師として招き、海外貿易マネジメントについて、貿易や海外進出に必要な基礎知識を元に、実体験を通して学びます。海外展開業務に関するさまざまな事例や独自の戦略を紹介いただき、学生がディスカッションをしながら理解を深めます。
今回は株式会社田中化学研究所から取締役執行役員 茂苅 雅宏 氏、営業部 営業チームリーダー 田中 孝明 氏を講師に招き、同社の電池技術や市場の動向、田中化学をとりまく環境について講義が行われました。製品価格の構成の仕組みや、将来の市場をにらんだ商品開発、メリット?デメリットを熟考して進められる技術開発、刻々と変化する環境の中での生き残りをかけた戦略、目覚ましい中国?韓国の成長にどう立ち向かうか等、企業人の立場からの実践的な説明に、受講した学生は新しい視点で講義を受け学びました。
今年度のアジアビジネスキャンパスは、11月18日にも行われます。