9月9日 文部科学省にて、本学医学部が共同開発している教育システム「F.CESS(エフ?セス)」について「ICTが実現する臨床実習改革~地方大学発ベンチャーの挑戦」と題し、記者発表しました。
内木宏延医学部長、安倍 博医学部附属教育支援センター長、田中雅人医学部附属教育支援センター 客員准教授及び(株)日本医学教育技術研究所代表が発表に臨みました。
最初に、内木医学部長が「今回の発表タイトルにあるように日本の医学教育を変えるという意気込みで臨みたい」と挨拶、続いて安倍附属教育支援センター長が視覚的な資料をふんだんに用いて説明しました。
F.CESS エフ?セス(商標登録、特許出願中)は、喫緊の課題である国際標準に準拠した医学教育に向けた改革を行うため、教員が臨床実習の現場にマッチングした教育システムを考案したところからスタートし、大学発ベンチャー、産学による共同開発へと発展し、製品化を実現しました。
すでに本システムの原型を稼働させている本学医学部では、従来「見学型」になりがちだった医学科生の臨床実習が、学生も診療の現場で患者の所見を自ら考える「参加型」の実習へと様変わりしたと好評を得ています。学生は学生用の電子カルテを使用し、診察の記録、多くの診療科にわたる実習の振り返りができるようになり、カルテの書き方も上達するなど手ごたえを感じています。教員は、学生の学びの進捗を的確に把握できるようになりました。実習終了後には総合的な認証評価が容易になるなど、文書管理が中心の旧態依然の実習では得られない多くのメリットを生み、医学教育の質を担保することに繋がっています。