本学の医学部長で耳鼻咽喉科?頭頸部外科学の藤枝重治教授が、福井県が主催する「第17回県科学学術大賞」を受賞しました。この賞は、福井県において科学技術の開発または学術研究に携わり、福井県の発展に大きく貢献した個人またはグループに対し贈られるもので、福井県では福井版のミニ?ノーベル賞と位置付けています。
今回、藤枝教授は「難治性鼻副鼻腔疾患の診断基準決定と病態解明、新規治療法の開発」の業績が認められ受賞しました。
鼻の疾患で多いのは、副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎です。藤枝教授はその中でも治りにくい好酸球性副鼻腔炎と難治性アレルギー性鼻炎の診断基準を作成。それにより、全国約3万人の好酸球性副鼻腔炎患者が、指定難病に認定され、医療補助を受ける事が出来るようになりました。また、舌下免疫療法を確立してアレルギー性鼻炎を根治できる治療法のひとつを開発。 さらに鼻粘膜を解析する遺伝子パネルを作成し、その患者に合った近未来的オーダーメイド治療を可能としました。
本表彰が、2月7日、アオッサ8階の福井県県民ホールで行われ、杉本達治福井県知事より賞状、賞金、記念品が贈られました。藤枝教授は「今回の受賞は、本学の耳鼻咽喉科医局員や日本全国の研究者仲間の努力と協働の成果が実ったと思います。今後も研究を進めていきます」と感謝を述べ、今後この分野で世界をリードしていきたいと話しました。
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医学系部門 医学領域 感覚運動医学講座 耳鼻咽喉科?頭頸部外科学 藤枝 重治教授
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