5月21日、本学では医学の発展のため、死後、遺体を本学の解剖に供して頂いた方の合同慰霊祭ならびにご遺骨返還式を松岡キャンパスで執り行い、ご遺族、本学医学部学生、教職員が参列しました。
この式典は、死因の解明と医学発展のために病理解剖にご協力いただいた方および崇高な意思を持って生前、献体登録を行い、医学教育にご協力いただいた方に感謝と哀悼の意を捧げるものです。同日午前に行われた合同慰霊祭では、これまで献体された方々ならびに令和3年4月以降に病理解剖を承諾いただいた17柱の慰霊、午後のご遺骨返還式では令和3年度中に解剖学実習で学生が学習させて頂いた31柱のご遺骨をご遺族に返還しました。
合同慰霊祭では藤枝重治医学部長が「解剖の重要性に深いご理解をお寄せいただいた故人とご遺族に御礼申し上げますと共に、そのご意志に報いるよう、より一層精進することを誓います」と感謝を述べました。
ご遺骨返還式では、学生を代表して医学科2年の若原きなりさんが「献体頂いた故人やご遺族の皆様のご恩を忘れずに、将来社会に貢献できる医療従事者になれるよう努力します」と決意を示し、医学部解剖学分野の飯野哲教授が「解剖学実習にご理解を頂き、尊い学びの機会を頂きありがとうございました」と御礼の言葉を述べました。