7月16日、福井大学は公開講座『太宰治を愉しむ~「人間失格」「走れメロス」の装幀を中心に』を同大附属総合図書館で開催し、応募者多数により定員を増やして行われました。
この講座は、書誌学を専門とする語学センターの膽吹(いぶき)覚 准教授が同館の蔵書について講義するシリーズの第二弾。実際に本を手に取ることで装幀を愉しむ趣旨の講座のためコロナ禍で、開催が見送られており2年ぶりの開催となりました。
今回は、本学の伊崎公徳名誉教授(精神医学)が同館に寄贈した太宰作品の初版本、復刻版、色紙など約450点のコレクション(伊崎文庫)を使い、中でも馴染みのある「人間失格」「走れメロス」を中心に、装幀に関する講義が行われました。その後、参加者はグループに分かれ、思い思いに好きな装幀の本に関するグループディスカッションを行われました。講座後には、伊崎文庫のある特殊資料室などを見学する館内ツアーを行われました。
参加者は「新しい知識を得られた」「専門的なことをわかりやすく説明してもらえた」「様々な人と交流ができた」等の感想が聞かれました。
本館では、今後も貴重な蔵書などを継続的に紹介し、公開講座などで活用される機会を作っていくとしています。